2013年3月5日火曜日

教育とは「人」、それが国際教育

March 5, 2013
教育とは何か、いつも自分に問いかけている。
国際教育研究所はその出発からそれを問いかけている。
日本の各大学も出発から問い掛けていたに違いない。
では、それは立派な建物にあるか。
そうではないということは知っているが、皆建物に気が行く。
ソロモン神殿の時代から、人間はどうも建物でその文明の偉大さが判断されると錯覚する傾向にあるようだ。
大学でもそれはいえる。私が教えている、青山、日大、明治大学でも。
東大、慶応にも立派な建物が連立している。
アメリカのイェール大学も新しい西キャンパスを建てたようだ。
どの宗教機関や教育機関も立派な建物があると正当に評価されるが、そうでなければ一流に思われない。
しかし、私は問いたい。真の教育、真の国際教育とは?
以前、中央大学の理事長がセブンアンドアイホ-ルディングの鈴木さんであった頃に、明治大学は慌てて構造改革をし、人から建物に重きを移した。
そのお陰で今や人も羨む、ソロモン神殿より立派な建物が建てられている。
駿河台には3つの新しいタワー、各キャンパスにも新しい建物。
でも、私があえて言いたいのは、明治の良さは「人」である。
教育は「人」である。
国際教育の要は「人」であって、決して「建物」ではない。

私が知る明治の方々は皆良い方ばかりで、私は校風がそうさせたと思う。
以前、早稲田大学の総長が明治大学の教職員に「早明戦のラグビーの切符が売れないのは、明治が弱いから」と、人を重視する教育は駄目だと言わんばかりの話を5,6年前されたのを覚えている。
しかし私は、今、この時代だからこそ、明治大学の信条の『前へ、前へ、出る、愚直にも』にある様に、「人」を大切にする教育が重視されるべきだと思う。
それこそが教育の信条で、国際教育の信条でもあると思う。
gto

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